世界観や、登場人物などの説明です(長いのでべつに読まなくてもいいです)。話の途中で変更することがあります。
現実世界でいう中世〜近代ヨーロッパ風のつもりで描いています。本当のヨーロッパの人が見たら間違いなく「こんなんじゃないわい」と言われるでしょうが。
文明が現実世界ほど発達していなくて、ある程度いい加減で自由な世界です。
現実世界では、きわめて大雑把にいうと、以下のように説明されます。
『物質は「元素」の組み合わせでできており、
正式な名称があるものだけで112の元素が存在する(もっとあるかも)。
元素は陽子の数で決まる。水素だったりヘリウムだったり、鉄だったり金だったりする。
元素を構成する要素の事を「原子」といい、
原子の中には「電子」と「原子核」がある。
原子核は「陽子」と「中性子」で構成されている。
そして、陽子と中性子はそれぞれ3つの「クォーク」から…。』
…難しい事は分からないので詳しく書きません。とにかく、物質をどんどん分解していくと、とっても小さい粒になるそうです。
「道端の石ころ」の世界(以下「道端」)は、
物質が「元素」の組み合わせでできているところまでは現実世界と同じですが、元素はたった4つしか存在しないのです。「水、火、土、空気」です。
そしてこれらの元素はこれ以上分解できないとされています。
たとえば純粋な水なら、H2Oではなく、水の元素のみでできており、
ミネラルウォーターなら、大半の水の元素とほんの少しの水以外の元素で出来ている事になります。
ドット絵の解像度で言うと、現実世界がPS3くらいなら「道端」はファミコンくらいの大雑把な世界です。
四元素説は紀元前から2000年も信じられて来た古い考え方です。
もしそれが正しい世界があったら…と思って描いたのがこの作品です。
つじつまの合わない事もありますが、いいのです。ファンタジーだから。
私は「魔法=現実世界ではあり得ない事を実現する力」だと解釈しています。
「道端」では、
「魔法=説明がつかないけど実際に起こる事柄」、
「科学=根拠があって説明できる事柄」
としています。
「道端」には「石」と呼ばれる、四元素を自由に操れる物体がありますから、「石」を使って空中から火を出す事は「空気中から火の元素を取り出し集める」という説明ができます。
(あくまで「道端」の中での話です)
ですからこの世界で空中から火を出す事は科学的な事であり、魔法とは呼びません。「石」を使う人は『魔法使い』ではなく『「石」使い』と呼びます。
「石」を持つと四元素が操れるのはなぜか…
という事は誰も疑問に思っていません。それが当たり前になっているからです。
その辺がいい加減ですが、いいのです。ファンタジーだから。
肉体の無い意思だけの生命体はいません。「道端」の人間が勝手に想像する事はありますが。
いません。発見されていないだけかもしれません。
特に決めていません。「道端」の人間に迷惑をかける生き物がモンスターと呼ばれる事はあるでしょう。
見た目はそこらに落ちている石ころと変わらないが、実はすごい力を持っている希少鉱物(とされている)。身につけているだけで、空気中や物に含まれる四元素を自在に操れる。基本的に「石」の大きさと、操れる力の大きさは比例する。その力についてはまだ解明されていない部分が多い。宝石と同様に高値で取引される。
元傭兵。野盗と手を組み一般人を襲って殺したり、金品を奪ったりしてきた。
「石」使いのレイナをだまし、彼女の師匠から「石」を手に入れようとたくらんでいる。
裕福な一般人で「石」使い。近頃は夫とあまり仲が良くない。「石」の力を使って人間の子供を作ろうとしている。
東の国から西の国へ移住して来た東方人の子供。元気がいい。
野盗に追われたり、隕石の被害を受けたりして仲間とともに辺境の地を転々としている。
知らない間に「石」を手に入れていたが本人も家族も気づかず、ゴミとして捨てられてしまった。
ジルの姉。働き者で力持ち。
各地を旅する西方人。「石」使い。同じく「石」使いのおばあさんと面識があるらしい。
レイナの師匠の「石」使い。自分が死ぬ前に「石」を受け継いでくれる者を待っている。言葉遣いが少し乱暴。
東方人。「石」を求めて、東の国から西の国の「石」使いのおばあさんに会うため旅立つ。どちらの国の言葉も使える。生真面目。酒に弱い。
東方人でカダクの友人。東の国の田舎に住んでいたが、進学のため都市へ引っ越す。
「石」使いのおばあさんの唯一の親族。おばあさんが死ぬ前に「石」を誰かに譲らなければ、法律上「石」を貰い受ける事になっているが…。